日本はこれまでの歴史上、ずっと中国と交流を持ってきたわけだが、中国人の目に日本人はこれまでどう映ってきたのだろうか。中国メディアの新浪は27日、中国の古書から日本人に対するイメージの移り変わりが分かる、とする記事を掲載した。

 記事がまず紹介したのは唐の時代の日本人のイメージだ。遣唐使が派遣された時代であり、多くの留学生や僧が唐に渡ったが、なかでも強い印象を残したのが阿倍仲麻呂だという。唐の太学に学び、科挙に合格して唐朝の諸官を歴任し、唐で非常に尊ばれた人物で、日本人は「漢民族の衣装を身に着けた徳のある君子」というイメージになったと伝えた。

 続いて宋の時代になると国を代表しての行き来は少なくなったものの、民間交流、特に仏教関係の交流がより盛んになったという。多くの僧が宋に渡り最新の仏教の知識や書物を日本に持ち帰ったため、宋の人々に対して、日本人は「仏のためには辛苦をいとわない信仰心の強い宗教家」という好印象を与えたようだ。

 しかし、記事によればその後の元・明の時代にイメージは一変。「小さくてオオカミのような野心を持っている」イメージになったという。中国の古書には、日本人は残忍で凶暴なうえに狡猾また欲深いと記されているという。これは、元寇襲来の際の戦や、明の時代の寧波の乱、倭寇などが原因のようだ。

 だが、同時に日本人を擁護する文章も残されているようで、伊勢や博多など商人の町では盗みは見られず、宮島では人殺しも不公平もないという記録があったり、日本の僧を人徳があると高く評価し進んで交流を持ったりした中国人もいたようだと伝えた。

 その時代によって、交流の深さや国家間の関係でイメージは変わっていくことが良く分かる。では現在の日中関係のもとではどうだろうか。2017年は日中国交正常化45周年だが、中国では若者を中心に日本への好感度が上がっている一方、いまだに強い反日感情を持つ人も少なくない。いずれにしても互いにイメージが良くなることを願いたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:GATAG 葛飾北斎による阿倍仲麻呂の姿)