一人っ子政策が廃止された中国では、出産数が増加していると言われるが、女性の妊娠や出産をめぐる環境は、日本と中国では多くの違いがあるようだ。中国メディアの捜狐は26日、日本の出産のシステムについて紹介する記事を掲載した。

 記事がまず指摘した大きな違いは、中国では出産は「病気」と同じ扱いをするが、日本では、経過が順調で出産時のリスクも想定されない状況であれば、基本的には病気として扱わないことだ。また、中国の妊婦は国立の病院で出産するのが一般的で、あまり選択の余地がないが、日本には個人経営の産婦人科の病院数が多いため選択肢が広く、競争もあるためサービスの質も高くなっているという。

 安心して子どもを産むために、施設の整った病院で、腕の立つ医師に診てもらわなければいけないと考える中国人にとって、高額な費用を準備したりコネを利用したりするのは避けられず、日本の出産事情はうらやましく感じるようだ。

少子化に伴って産科の数も減少しており、人気の病院は妊娠初期のうちに予約をしなくてはならないなどの問題はあるものの、日本の妊婦は特色の違う複数の病院のなかから自分にあった病院を選ぶことができ、費用の負担も相対的に少ない。少子化の日本では出産が奨励されており、公的制度のもとで助成金や補助金が出るためで、これは中国では考えられない待遇だ。

 また、日本には別の特徴として、「助産院」の存在がある。記事は、日本の助産院について、高い理念が特徴で環境も良く、音楽やアロマで妊婦に家にいるような安心感を与えてくれる場所だと紹介。常駐の医師がいないため、リスクの少ない妊婦に限られるが、助産師は妊婦との交流が多く、精神面でサポートしてくれる貴重な存在だと伝えた。

 記事は、このように日本の妊婦は妊娠から出産、産後まで手厚いサポートが受けられると称賛、退院して社会に戻った時のことを考えている点は、産婦人科に限らず日本の病院全体に言えることだとし、患者を病人としてしか見ていない「中国の病院とは違う最大の点だ」と指摘した。

中国に比べて日本のほうが出産環境は恵まれているようだが、それでも日本の出生率がなかなか上がらないというのは、やはりほかに問題があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)