隣国同士であり、古来より行き来がある日本に対して関心を持つ中国人は少なくない。だが、歴史問題や領土をめぐる対立が存在するため、中国では日本や日本人に対する理解が進んでいるとは言い難いのが現状だ。しかし、日本で暮らす中国人のなかには、今の日本の姿を中国に向けて紹介してくれる人もいる。

 中国メディアの捜狐は26日、留学をきっかけに訪日し、その後は日本で就職した縁で18年にわたって日本で暮らす中国人の手記を掲載した。そこには中国人の目に映る日本が紹介されている。

 記事によれば、この中国人は日本滞在の18年間で、学生、同僚、友人とさまざまな関係性のもとで多くの日本人と接したというが、「中国人と日本人は本質的に大きな差はなく、誠実に接していれば誰とでも友達になれる」と強調した。

 興味深いのは、この中国人が友人と九州を自転車で旅行したときのエピソードだ。小雨が降るなか、自転車のタイヤがパンクして困っていたところを助けてくれた日本人がいたという。パンク修理ができる店舗までは車で20分ほどかかると聞き、途方に暮れていたところ、なんとこの日本人が軽トラックに自転車を積み、修理店まで送り届けてくれたそうだ。

 こうした親切に対し、筆者はお金を支払おうとしたらしいが、助けてくれた日本人は一切お金を受け取らなかったという。多くの中国人は日本人について「けちけちしている」とか「冷淡だ」と言うが、「中国で見知らぬ人にこんなに親切に接してくれる人はいるだろうか」と問いかけ、日本人は決して冷淡ではなく、友好的であると指摘した。

 そのほかにも記事は、日本は非常に秩序があって整っている国であること、公共福祉という点で地域間に格差がなく、どこでも同じ水準の教育や医療サービスを受けることができること、日本人が勤勉であることなどを紹介し、中国人にとって日本は学ぶべき点が多い国であることを論じている。

 過去に起きた出来事ゆえに、日本に対してマイナスの感情を抱いている中国人は少なからず存在している。だが、記事に登場する中国人のように、日本に対して良いイメージを抱いている中国人がいるのも事実であり、こうした人々の意見や情報を通じて、日本の真実の姿が中国に広がっていくことを期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)