日本は中国と同じ漢字の文化圏にあるため、中国人と日本人は筆談で会話することが可能だ。互いに漢字を書けば、何となく相手の言わんとしていることの意味が理解できる。漢字は中国で生まれた長い歴史をもつ深い文字だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本でもかつては漢字が廃止されそうになったことがあった」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、「漢字は中国が発明した人類の文明における偉大な宝」であるとし、日本に伝えられた漢字はカタカナとなり、日本人の間に浸透し、今や日本人にとっても漢字はなくてはならない、日本が誇る文化の1つとなっていると紹介した。

 しかし、約70年前の1945年、第2次世界大戦で敗戦した日本は米国主導の連合軍によって占領され、軍国主義であった日本を改革する運動のもとで「漢字を排除する」計画があったと伝え、「これは多くの人に知られていない驚きの事実である」とした。

 米国は当初、日本から「漢字と仮名をなくし、ローマ字を使用することによって識字率が向上し、民主主義が促進される」と報告、これには「軍国主義の風潮を煽った『一億玉砕』や『国民特攻』などの漢字が米国人にマイナスの印象を与えた」という要因もあるそうだ。戦時中、「漢字が伝えた誤った情報が、国民に誤った判断をさせた。民主主義を広めるために漢字という『悪魔の文字』を除去する必要がある」と判断されたのだと記事は報じている。

 しかし、なぜその時に日本から漢字が排除されなかったのかと言うと、日本全国の15ー65歳の1万7000人を対象に行われた漢字の識字テストの結果、識字率は極めて高く、また、地方の農民や高齢者も漢字を読むことができたという事実は、軍司令部や学者を驚かせ、GHQも漢字を廃止することができなかったと伝えた。

 記事は「日本人の高い識字率が漢字の存続を守った」とし、日本に漢字が根付いていたが故に、廃止されることもなかったのだと主張している。中国の誇りである漢字にまつわる出来事は、中国人にとっても興味深い事実であったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)