中国メディア・今日頭条は23日、日本の小学生が自分たちだけで登下校できるのは、日本社会全体によるバックアップがあるからだとする記事を掲載した。

 記事は、日本では小学生が基本的に保護者の送迎なしに自分たちで登下校すると紹介。保護者が子どもたちだけで登下校や外出をさせられる理由について、法律体系が整備されており犯罪率が低いこと以上に、社会全体が努力を行っている点が大きいと指摘した。

 そのうえで記事は、入学したばかりの小学1年生のランドセルには目立つ色のビニールカバーが付けられ、通行人や自転車、自動車がより一層の注意を払えるようにしてあること、下校時には学校付近の横断歩道などに地域のボランティアが立って子どもたちの通行を見守ること、警察官が各地の小学校を訪れて交通安全教室を開くことなどを紹介している。また、道路上には子どもたちの安全を守る注意看板がいたるところに掲示されており、電柱などには通学路の標識がついていることも伝えた。

 その一方で、「たとえ日本社会が全力で児童の身の安全を守ろうとしても、悲劇を完全に廃絶することは不可能だ」と指摘。まれに発生してしまう悲劇はその都度社会から大きく注目され、メディアは子どもの安全を守るための知識を改めて紹介すると伝えている。そして「100%犯罪や事故を防げなくても保護者が子どもたちを外出させるのは、子どもを信頼しているとともに、社会に対しても信頼を持っているからだ。この集団的な信頼感は、小さい頃から互いに助け合う精神を学ぶことで培われる。集団の中で互いに助け合う精神が、社会全体によい気風を生むのである」と論じた。

 記事は最後に「われわれが学べる点もあれば、取り入れるにはまだ時期尚早なものもある。交通は混乱しているし、未だ人身売買が存在するなど、良好な治安環境が整っていないからだ。ただ、努力さえ怠らなければ、実現できないものはないのである」と結んでいる。

 今の中国の状況で、子どもたちだけで登下校させるのは現実的に無理だろう。ただ、子どもたちに交通ルールや安全に関する教育をしっかりと施すことは今からでもできるのではないだろうか。単に「学べ学べ」と叫ぶだけでなく、何をどのように学ぶかを考える必要がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)