高高度防衛ミサイル「THAAD(サード)」の配備の影響を受け、中国では韓国製品の買い控えが起きている。その影響は化粧品業界のほか、自動車産業にも及んでおり、韓国車メーカーは極度の販売不振に喘いでいる。

 だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国車の販売不振は必ずしもTHAADだけが問題ではないとし、韓国メーカーの頑固さや戦略ミスが今になって顕在化したものであると論じる記事を掲載した。

 記事は、現代(ヒュンダイ)自動車が中国に進出した当時、韓国車は製品やブランド力の点で、中国メーカーを大きくリードしていたとし、韓国車の普及は中国の自動車産業にとって非常に大きな助けになったと指摘。だが、今や世界第2位の経済大国となり、世界最大の自動車市場となった中国では、競争が年々激しさを増しており、各メーカーが競争を勝ち抜くために様々な変化を遂げるなか、「韓国メーカーはほとんど何も対策を取ってこなかった」と主張した。

 また、中国メディアの海外網は韓国企業の関係者の話として、韓国車の中国市場における販売が急激に落ち込んだのは「韓国車の競争力低下も原因の1つ」であると伝え、欧州の自動車が高いブランド力でシェアを勝ち取っているのに対し、中国車の成長を前に韓国車は「相対的に市場での競争力が低下しており、販売を奪われている」と指摘した。

 さらに記事は、中韓関係の悪化は韓国国内におけるインドバウンド市場にも大きなダメージを与えているとし、韓国を訪れる中国人旅行客が激減したことで「仕事を失う人も多く、直接的な経済損失は18兆1000億ウォン(1兆7840億円)に達する見込み」であると紹介。中韓貿易も同様に打撃を受けており、THAAD問題が起きる直前まで中国経済への依存を強めていた韓国にとって、同問題がもたらした経済への打撃はあまりに深刻と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)