香港がイギリスから中国に返還されてから今年で20年を迎えた。現在、中国は香港に対して「一国二制度」という制度のもと、中国本土と異なる政治的、経済的ルールを適用しており、かつては英国領だった香港と中国本土は様々な点で大きな違いがある。

 中国メディアの今日頭条は26日、香港は156年にわたって英国に占領されてきた土地であり、中国と西側文化が融合する土地でもあると伝える一方、「香港の街中では中国国内では多く見られる自動車ブランドがほとんど見かけない」と伝え、その理由について考察している。

 記事は、香港が中国に返還されて20年が経過し、香港は中国の一部であると指摘する一方、「それなのに中国車は香港市場をまったくといっていいほど開拓できていない」と指摘。香港で中国ブランドの自動車を見かけることはまずないと論じた。

 記事によれば、これまで中国車メーカーのBYDが香港のタクシー市場に参入するものの2年ほどで撤退に追い込まれたという。なぜなら、香港のタクシー市場はトヨタをはじめとする日本車が採用されており、中国車には参入の余地がなかったためだったとのことだ。

 続けて、タクシー市場のみならず、香港では日本車の人気が高く、中国車が市場をほとんど奪えない背景について「まず法律の問題がある」と指摘。香港は日本と同様、車は右ハンドルが一般的で、中国国内と反対である。また、排ガス規制の基準やガソリンのオクタン価の基準も中国より厳しく、中国車は香港で販売するうえではエンジンの調整が必要なのだと考察した。

 さらに記事は、香港は土地が狭いため、中国で人気のSUVのような大きな車はあまり好まれず、日本車メーカーが得意な小型車やコンパクトカーのほうが好まれるとのこと。こうした要素があるからこそ、中国車は香港で市場を獲得できず、日本車が人気なのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)