モバイル決済が普及した中国では最近、さまざまなものの「シェア」が流行している。傘、携帯電話のバッテリー、自動車など様々なものを、モバイルを通じてシェアするサービスが登場している。日本でも最近、中国企業が自転車のシェアサービスを開始したが、中国で最も勢いのあるシェアサービスと言えば、やはり自転車の分野だと言えるだろう。

 中国メディアの今日頭条は23日、「イタリアと日本の自転車シェアサービスの差がこんなにある原因はなぜなのか」と問いかける記事を掲載した。まず記事は、自転車のシェアサービスが中国で生まれてから1年ほどしか経過していないが、今では10カ国の190以上の都市で展開されていることを紹介した。

 続けて、イタリアと日本における自転車のシェアサービスについて比較。東京、福岡、札幌などで自転車のシェアサービスが存在するが、日本では自転車を見つけ出すのに苦労することを紹介している。その理由について記事は、日本は何かを始めるのに非常に慎重で、法律を調べたり、政府や警察の許可を得たりしなければならないことや、適当な場所に自転車を駐車してはいけないことなどが、自転車シェアサービスが爆発的に広がらない原因であると分析している。

 さらに記事は、日本では自転車の駐輪にも費用がかかること、また、出勤途中の事故を防ぐために多くの会社が電車通勤を奨励し、その費用も負担しているゆえに、日本ではシェア自転車の市場が非常に限られていることを紹介。一方、イタリアでもシェア自転車のサービスが導入されて時間があまり経過していないが、イタリアの古い町並みの道路は狭く、公共の交通機関もそれほど発達していないので、シェア自転車のサービスが発展し始めていることを指摘している。

 中国の新しいビジネスの始まりは「まず試してみる」というスタイルだ。このやり方は様々な問題を生む場合がある。現に、中国では多くの都市でシェア自転車が歩道を埋め尽くしてしまい交通の妨げになる問題が浮上している。何事も慎重な日本で果たしてシェア自転車がどこまで受け入れられるか、今後の動向に注目していきたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)