気温が下がって空気が澄んでくる秋から冬にかけては、夜景がより美しく見える季節だ。高台から市街地を眺める夜景も美しいが、近年では工場夜景を愛する人が増えている。中国メディア・好奇心日報は24日、日本の「工場萌え」文化について紹介する記事を掲載した。

 記事は、川崎市が発行する来年の「工場夜景カレンダー」で、工場夜景愛好者の「聖地」とされている日本触媒川崎製造所の夜景写真が初めて公開されると紹介。「普通の人にとって工場はどれも同じように見えるが、愛好者にとっては萌えポイントがたくさんあるのだ」とした。

 そして、愛好者たちは単一の工場よりも工業地帯全体の景色を好む傾向にあると説明。「巨大な鉄筋コンクリートや密集するパイプからなる冷ややかな人造の景色は強烈な日常感を帯びている。沿海部の工業地帯は特に愛されており、夜の帳が下りてライトを浴びた建物の姿が海面に映る様子は、見る人をSFの世界に誘う。また、スチームの音や煙突から突然出て来る音も、愛好者にとっては萌えポイントになっている」と伝えた。

 また、人気のある「工場萌え」ポイントとして、神奈川県川崎市、北海道室蘭市、三重県四日市市、福岡県北九州市、山口県周南市、兵庫県尼崎市、静岡県富士市の7都市を挙げている。

 記事は「観光都市は観光客を呼び込む資源を持っている。しかし工業都市はこれまで環境が悪いというネガティブなイメージを拭い去れずにいた。しかし『工場萌え』ブームが起きたことでチャンスがやってきたのだ。旅行会社もこれを商機ととらえ、海上クルーズなどの観光商品を打ち出している。『工場萌え』は、工業都市に観光業振興の新たな道をもたらしたのである」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)sepavo/123RF 三重県四日市市)