中国でも主食の1つとなっている米だが、中国人旅行客が過去に電気炊飯器を爆買いしたのは、日本のご飯の美味しさを知った中国人が、中国でもご飯を美味しく炊きたいと考えたためだ。実際には日本の電気炊飯器だけあっても、中国の米と水では日本と同じような美味しいご飯を炊くのは容易ではない。中国メディアの今日頭条はこのほど、「たかがご飯を日本人はなぜこれほど追求するのか」と問いかける記事を掲載した。

 日本に滞在したことのある中国人は口をそろえて「日本の米は中国と比べてとても美味しい」と言う。米は中国から日本に伝わったものだが、今では日本の米のほうが美味しいと評判であり、高額であるにもかかわらず、日本の米を買い求める中国人も少なからず存在する。

 また、中国ではコシヒカリの認知度が非常に高い。中国市場では「越光」の名で販売されており、値段は500g当たり99元(約1684円)ほどで売られることもあるようだ。一般的な中国産の米が500g当たり4元(約68円)ほどで売られているので、コシヒカリがどれほど高いか分かるだろう。

 記事は、コシヒカリをはじめとする日本の米は「値段は高いが、品質も高い」とし、中国から伝わった米の質を日本人がここまで高めることができた原因について考察した。

その原因の1つは「中華料理は種類が豊富で味付けが濃いのに対し、日本料理は主に薄味であり、ご飯の美味しさが非常に重要になっているため」だとした。また、日本は弁当文化があるため、ご飯も冷めても美味しく感じられるよう弾力が残るように品種改良が行われてきたと主張、日本人は米に対しての強いこだわりを持っていることを説明した。

 世界一の人口を誇る中国を支える主食は、米のほかにも小麦を用いた麺や蒸しパンのような万頭、さらには揚げパンきのようなものなど、地域によって様々な種類があるためか、日本のようにひたすら米の美味しさを追求し、品質を高めていくということはされてこなかった。また中国産の炊飯器は炊飯の他に、蒸す、スープ、お粥、煮込みのボタンがついていて機能は多彩だが、基本の炊飯の機能ですら、ふっくら艶やかにお米が炊き上がることはない。

 こうして見ると、同じ米食の文化を持っていながらも、米の品質や美味しく炊き上げるための炊飯器に対するこだわりなど、日本人のご飯に対する強い愛着が、美味しさの追求につながっていることがわかる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)