中国政府は現在、中韓関係の悪化を背景に、中国人の韓国への旅行を制限する報復措置を取っているとされるが、中国当局は韓国のみならず、日本に対しても観光ツアーの制限を行うよう通達したという。

 中国メディアの国際在線は22日、日本のメディアが21日に「中国政府が旅行会社に対し、日本への観光ツアーを制限するよう通達した」と報じたことを伝え、「韓国だけでなく、日本旅行についても制限が行われるのだろうか。この報道は本当なのか」と疑問を投げかけ、中国国内の旅行会社に「記者としての身分を隠して取材した」ことを伝えた。

 日本では「外貨流出を防ぐこと」がツアー制限の目的ではないかとの見方が浮上していることに対し、国際在線の記者が身分を隠し、客を装って北京市や山東省、河北省、遼寧省の大手旅行会社に連絡を取り、日本メディアの報道の真偽を確かめたところ、山東省の旅行会社からは「すでに日本ツアーは販売を停止している」との回答があったほか、遼寧省の旅行会社からは「ツアー制限の通知を当局から受け取った」という回答があったとの取材結果を報告した。

一方で、河北省と北京市の旅行会社からは「当局からの通知は受け取っていない」との回答があり、合わせて中国国家旅遊局に対する取材も行った結果、「制限の話は聞いたことがなく、そのような通知は出していない」との返答を得たとのこと。現地でも情報が錯綜しているのが現状のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)