中国高速鉄道は21日、新型車両「復興号」を投入し、最高時速350キロメートルでの営業運転を再開した。中国は2011年に発生した高速鉄道の衝突事故を受け、速度を落として営業運転を行ってきたが、事故から6年が経過したことで、北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道での最高速度を再び時速350キロに引き上げた。

 中国メディアの今日頭条は23日、中国高速鉄道は2011年の事故までは5路線で最高速度350キロでの営業を行ってきたとし、今回の時速引き上げによって「以前の最高速度に戻り、再び世界最高の営業速度となった」と伝えている。

 記事は、2011年7月に発生した中国高速鉄道の衝突事故について、「当時は中国国内で高速鉄道に対してあらゆる批判の声があった」ため、こうした批判を受けて中国国内のすべての高速鉄道路線で速度の引き下げが行われたと紹介。しかし、11年の事故はもともと速度とは無関係であり、制御面の問題だったと伝えた。

 続けて、高速鉄道は営業速度を引き上げれば運行にかかるコストも増加するため、今回の時速引き上げにおいてもコストを含めた様々な観点から検証が行われたと指摘。そして中国が「完全なる知的財産権を持つ」と主張する新型車両「復興号」の投入に合わせて最高時速の引き上げが行われ、「6年ぶりに中国高速鉄道の最高営業速度が世界最高に返り咲いた」と論じた。

 中国高速鉄道は11年に衝突事故が発生して以来、大きな事故は一度も起きていない。事故以降は慎重な営業を行ってきたものと推測されるが、営業運転での最高速度が世界一であっても再び事故が起きては元も子もない。ぜひとも安全を優先して営業を続けて欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)