広大な国土を誇る中国は世界の「農業大国」でもある。中国の穀物生産量は世界一の規模だが、それは広大な農地があってこそ実現できるものであり、広大な農地の背後には「農業機械」の大きなマーケットが存在している。

 中国メディアの察網は20日、中国に存在する広大な水田において「独占状態」にある日本企業があると伝え、農機メーカーとして知られるクボタが中国の農業生産の現場で大きな存在感を放っていると伝えている。

 中国人は日本人同様、コメを主食としている。中国にとってコメは重要な農作物の1つであり、生産量も非常に多い。記事は、欧米の農機メーカーが大馬力の製品を手がけ、中国メーカーが小馬力の小型製品を市場に投入するなか、クボタは競合他社との差別化を図り、「その中間の製品を投入し、中国の水田で独占状態を作ることに成功した」と論じた。

 続けて、クボタは日本の商社とタッグを組み、中国の農業従事者に機械を販売すると同時に農業従事者が抱えるニーズや要望を吸い上げる仕組みを構築するなど、「水田市場を独占できるだけの優れたマーケティングを展開している」と紹介した。

 たとえば、機械には購入前に一定期間の試用期間を設けつつ、ニーズに合致しないと判断した場合は返品することができるほか、機械を購入できない人はレンタルで機械を使用できると紹介。また、欧米のメーカーの製品は中国農村部では「壊れても部品交換をすることすら難儀」であるなか、クボタのスタッフは製品の使い方を教えてくれたり、壊れた部品は無料で交換してくれたりと、手厚いアフターサービスを提供しているとのことだ。

 記事は、クボタが優れた製品と手厚いサービスという競合他社にはない強みを活かして中国の水田を「独占」しており、その巧みな戦略は中国企業にとって大いに学ぶに値すると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)