中国人は日本人に負けないほど教育熱心だ。だが、中国人にとっての教育とはあくまでも「知識」を子どもに学ばせることであり、道徳や自主性を学ばせることなどは教育として見なされていないように感じられる。だからこそ、中国人は日本の小学校における教育に驚きを感じるのだろう。

 中国メディアの捜狐は15日、日本の小学校では子どもも社会の一員として見なされ、知識以外のことも教えていることを伝えつつ、中国人が「日本の小学生の姿を見れば、深く考えさせられるに違いない」とする記事を掲載した。

 記事は、日本の小学生が下校時に校門で先生にお辞儀をして帰る様子を画像で紹介している。そこには生徒の安全を見守るために立っている教師に対して、前を通過する子どもたちがお辞儀をして別れを述べつつ、一列に道の端を歩いて下校する姿が写っている。子どものなかには帽子を取ってお辞儀をする子もいて、「子どもたちが小さい時から非常に礼儀正しく、躾けられていることがわかる」とした。

 「小学生の頃から非常に礼儀正しい」ということは、中国人にとっては信じられないことであり、「もし中国で見かけた場合は、誰もが目を疑うことになる」と伝え、こうした振る舞いを日本人は「当然のこと」と感じていることがさらに驚きであると指摘した。

 また「他人を重んじたり、他人を尊重したりする習慣」も日本では幼いうちから培われていると紹介。その一例として、給食を食べる前に皆で揃って、手を合わせて「いただきます」と口にする習慣を挙げた。「いただきます」と言うのは単なる合図ではなく、食べ物の生産者、料理を作ってくれた人、そして配膳当番の友人に対する感謝であることも紹介している。中国では日本のように「いただきます」を言う習慣がなく、子どもには食卓に人がそろってから食べるという概念が教えられていない。ゆえに日本の幼い子どもが他人を重んじる精神を持つことに驚きを隠せないようだ。

 また学校の宿題についても、「中国のように山のような宿題をこなす」のではなく、日本では学んだことの復習のほか、「友達と遊ぶ」、「服を洗う」といった宿題もあるとした。「日本の教育は子どもに挑戦をさせ、時に失敗や挫折の経験から学ぶことも重視している」とし、こうした教育を行っている中国の親は少ないとした。

知識が重要なのは言うまでもないが、社会の一員としてのルールやマナーを学び、心を豊かにする教育も同じように大事なはずだ。中国も知識偏重型の教育から、子どもや国の将来に必要な心の教育も模索し始めたところだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)