日本がインドで受注したムンバイとアーメダバードを結ぶ路線の高速鉄道プロジェクトの起工式が14日に行われた。日本としてはインドで計画されている他の路線についても受注したいところで、インド側に対して新幹線の採用を働きかけている。

 中国メディアの東方財富網は15日、日本が受注したムンバイとアーメダバードを結ぶ路線は2018年に正式に着工し、2023年の竣工を目指していることを紹介しつつ、日本がインドの他の路線についても受注を狙う理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、日本が同路線を受注するために円借款を供与し、さらに償還期間50年、利子率年0.1%という破格の条件を提示したと伝え、これは中国が提示した条件をはるかに上回る好条件だったと紹介。日本がここまで譲歩した条件を提示したのは「インドはムンバイとアーメダバード間の他に、高速鉄道計画が6路線もあるため」だと指摘し、日本はこれらの路線を受注したいがために破格の条件を提示したのだと論じた。

 続けて、インドの鉄道路線は世界有数の規模を誇るとする一方、そのほとんどが英国の植民地時代に建設されたもので、老朽化が進んでいると紹介。毎日、多くのインド人が鉄道を利用しているが、乗客が鉄道車両の屋根に乗ったり、窓からぶら下がるようにして乗ったりして事故も多いことを伝え、モディ首相はインフラ整備を政策の1つに掲げていることから、日本は将来的に高速鉄道以外の鉄道建設の受注も狙っているのだと指摘した。

 一方で記事は、インドの高速鉄道計画の一部を日本が受注できたのは、あくまでも「破格の条件」が評価されただけであり、アジアにおける日中の受注競争のうちの1つに過ぎないと主張した。さらに、新幹線の技術は確かに成熟していて、高い安全性を持つとしながらも、中国高速鉄道は建設コストが安く、あらゆる環境で運行されてきた実績を持つと主張、中国は今後の競争で「巻き返すことができる」との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(c) Jeremy Richards/123RF)