日本企業を視察する中国企業は多いが、中国広東省の大学生が日本企業を視察するという企画が8月に行われたという。中国の学生の目に日本企業はどうに映ったのだろうか。中国メディアの中青在線は11日、「中国人の大学生は日本企業で何を見たか」と題する記事を掲載した。

 このたび実施されたのは、大学メディアの記者6名による「大学生記者の日本ツアー」で、日本を代表する複数の企業を訪問したそうだ。それぞれの企業から、視察を通して学んだ点が多くあったと伝えている。 

 たとえば自動販売機の大手メーカーを視察した際、次世代自動販売機の開発・設置のほか、災害救援自動販売機や、AED(自動体外式除細動器)を搭載した自販機など「社会貢献型自動販売機」も展開していることに感銘を受けたという。

 またコンビニ大手の企業では、環境配慮型店舗の視察により、省エネ対策に使用している設備が、大きくて立派なものではなく、意外にも簡単な原理と普通の設備で実現されていたことに感心したようだ。また、店内に子どもの遊び場を設けたり、お年寄りに休憩・交流の場を提供したりという新しい経営方法で企業理念を実現させていると指摘した。

 次に、日本の大手不動産については、100年後の歴史的価値を大切にしたいという理由で事業を展開している「ロマン」のある企業と評したほか、ロボットでうつ病患者に癒しを提供し、投薬を減らそうとする日本最大級の研究機関の発想力にも感心した様子だ。 

 さらに、体験型で遊びながら学べる遊園地は、最初は乗り気でなかったが、足を踏み入れてみると大学生の自分でも夢中になれた、と大人でも楽しめる遊園地だと紹介した。

 記事は結びに、分野の違う複数の日本企業を訪問したが、共通して感じられたのはどの企業も社会的責任を重視し、人類の生活と未来をともに作ろうという意気込みが感じられたことだった、と振り返った。日本では企業に対し、社会への貢献が期待されている。ここが日本企業と中国の企業の違いと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)