数年前までは日本を訪れる中国人観光客は団体ツアーが中心だったが、ビザの発給条件緩和などの影響により、最近は個人旅行ビザで自由に日本を旅したいというニーズも増えつつある。中国メディアの今日頭条は6日、数日間にわたって個人旅行で日本に滞在したという中国人の日本に対する印象を紹介する記事を掲載した。

 この中国人は京都、大阪、奈良と日本らしさを楽しめる趣のある場所を訪れたというが、訪れた場所はどこでも良い印象を感じるという貴重な経験となったようだ。しかし、もっとも良い印象として最初に挙げたのは景観などではなく「公共のトイレですら温水洗浄便座が備え付けられている」ことだ。少し前に爆買いの対象にもなった温水洗浄便座はまだ多くの中国人にとっては高価なものであり、それが公衆トイレにまで設置してあることは中国のトイレ事情からするとありえない驚きとなったようだ。

 また「環境保護や衛生面」で感じたのは、手を洗った後に多くの日本人がハンカチを持ち歩いて手を拭いていることや、街中にゴミ箱がないのに裏道に入ってもきれいであることだったと強調した。日本滞在中はさまざまな場所に行ったが「靴が少しも汚れなかった」という事実で日本の清潔さを実感したとしている。また街中では車が走っていなくても多くの日本人が信号を守って青に変わるのを待っていることに「日本人が規則を遵守する」という噂が真実だったことを知ったとしている。

 他にも、日本人がとても礼儀正しく、道を尋ねた時は親切に教えてくれ、別れのあいさつも丁寧だったと感慨深げだ。ある飲食店の店主は見送るために店の外まで出て来て頭を下げたことも印象的だったようだ。この中国人は「こうした人びとが中国を侵略した日本人と同じとはとても思えない」とし、旅行で会うごく普通の日本人との交流で日本に対して新たな印象を抱いたようだ。

 この中国人はもともと日本に対して好感を持っていたがゆえに旅行で訪れたのだろうが、日本滞在中の経験から日本に対してさらに良い印象を持つようにになったようで、そうした観点で日本を中国で紹介してくれるのはとても嬉しいことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Pius Lee/123RF)