台湾メディア・聯合報は12日、「一生に一度は食べたい最高級牛肉 日本一の和牛はここにある」と題し、日本で開かれる「和牛のオリンピック」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、「神戸牛だけが最高級の牛肉ではない」としたうえで、5年に1度開催される「和牛のオリンピック」こと全国和牛能力共進会が11日に閉幕したことを紹介。今年で11回目を迎えた同会には、39の都道府県から過去最高となる計513頭の和牛が出場し、見た目を競う種牛部門では大分県が、肉牛部門では宮崎県がトップとなり、総合部門では鹿児島が優勝して九州勢が上位を占めたことを伝えた。

 そして、もともとは和牛の改良を推進する目的で始まった同会が、今では牛肉の市場価値に大きな影響を持つようになり、各地の飼育業者が念入りに準備をして臨むようになったと説明。また、和牛を最大限にPRするため、選評会場は一般の観客に開放されているほか、会場外では各地の和牛を宣伝するブースや飲食エリアが設けられており、まるでお祭りのようであるとしている。

 また、専門家が和牛の品質を左右する要素について「血統が50%、飼育方法が25%、エサが25%」と説明したこと、種牛では体格や毛色、歩行する様子が、肉牛ではサシの入り方や肉と脂の色、光沢などが評価の対象になることを紹介。「参加者は見ればそれぞれ良し悪しの見分けがつくとのことだが、素人にしてみればどの牛もつややかであり、見るからにおいしそうだという風にしか思えない」とし、高いレベルでの競争が繰り広げられていることを伝えた。

 日本にやってくる中国大陸や台湾の観光客には、グルメを楽しみにしている人が少なくない。中でも、日本でしか味わえないような高級牛肉をお目当てにする人が多い。和牛の品質向上のために、定期的にこのような大規模な品評イベントが実施されていることを知れば、彼らもきっと「だから日本の牛肉はおいしいのだ」と大いに納得することだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)