日本では2027年の開業を目指し、リニア中央新幹線の建設が進められているほか、米国では次世代の高速鉄道として「ハイパーループ」の研究開発が行われている。

 中国は高速鉄道について「中国製造業を代表する名刺的存在になった」と胸を張るが、世界における次世代高速鉄道の開発競争においても遅れを取るつもりはないようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、中国の国有企業である中国航天科工集団が「時速1000キロメートル」で走行するリニアモーターカーの研究開発に乗り出したい考えであると伝えた。

 記事は、中国航天科工集団が本当に「時速1000キロメートル」で走行するリニアモーターカーを開発できれば「これまで1時間単位で計算していた乗車時間は分単位で計算できるようになり、北京市から上海市まで30分ほどで到着できる計算となる」と紹介。一方で、この時速を実現するために超えなければならない技術的な壁は山のようにあることを伝えた。

 続けて、中国航天科工集団が考える「時速1000キロメートル」で走行するリニアモーターカーは、米国ですでに研究が始まっているハイパーループと同様、減圧したチューブ内を走行する原理であることを紹介。米国の企業家であるイーロン・マスク氏の見解を引用し、同原理は理論上、時速1207キロほど出せる計算だとした。

 また記事は、中国航天科工集団の関係者の話として「時速1000キロメートル」を実現できるか否かは「いかに空気抵抗とレールの摩擦を減らすことができるか」にかかっているとし、「減圧したチューブ内を走行することで空気抵抗を減らし、リニアモーターカーとすることでレールの摩擦をなくすことができる」と主張。理論上は不可能ではないものの、実現までには技術的な難関は多く、いつ実現できるかも予想できないと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Rafael Ben-Ari/123RF)