日本らしさを体験したい外国人旅行者を満足させるうえでは、京都はうってつけの場所のようだ。京都のある宿で、都会の喧騒を忘れさせてくれる、非日常の体験をしたという手記が、中国メディアの今日頭条に掲載された。

 この中国人旅行者は、これまで日本を数回訪問した経験があるそうだが、特に京都が大好きだという。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪といった、四季折々に見せてくれる風景が格別なうえに、京都の人は「他と違う」という。お年寄りが優雅に着物を着て地下鉄に乗るのは京都くらいだとすっかり心酔した様子で紹介した。

 そのなかでも、とりわけ「非日常の体験」ができたと絶賛するのが「星のや京都」だ。平安貴族が別荘を構えた嵐山からすぐの場所だったというこの旅館は、伝統的な日本家屋で、全室が渓流に面するため、窓の外に見える絶景と和風に統一された室内とが「まるで1枚の絵のよう」で非常に美しかったと振り返った。

 また、筆者を満足させたのは、山の中に漂う「うっとりとする音楽」、宿に準備された冷えた飲み物、思い思いにリラックスできる畳と小さな図書室、伝統的な楽器による生演奏など、心にくい気配りだったという。もちろん、食事にも満足した様子で、「日本の伝統的な懐石料理のイメージを打ち破った」と、新鮮味があったことを伝えた。

 この記事からは、日本らしさを追求しながらも、スタイリッシュで非日常、そのうえここでしかできない体験をしたいという、お金に糸目は付けずに質の高い旅行を求める中国人観光客の姿が見えてくる。その点、この宿はこれまでの常識を覆した発想でニーズを満たしていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)