中国では買い物をするにあたって「性価比」を重視する人が多い。日本語で言えば「性価比」はコストパフォーマンスに近い意味で、中国人は消費を行ううえでは「価格に対して品質や価値が相対的に高いこと」を重視する傾向がある。特に自動車のように高い買い物の場合は「性価比」の高さが非常に重要な要素となる。

 中国では日系車の販売が好調だが、それは「性価比」が高く評価されていることも要因の1つだ。中国メディアの今日頭条は8月31日、日系車は中国において「コストパフォーマンスが高い車の代名詞」となったと伝えつつ、中国車の値上がりが続く今、多くの消費者が日系車を選んでいると報じた。

 記事は、日系車はドイツ車より価格が安く、燃費性能では米国車をはるかに上回るとし、「性価比」の高さが評価された結果として、「自家用車として確固たる地位を築いた」と指摘。これまで価格の安さを強みとして、市場で競争してきた中国車だが、近年はコスト上昇を背景に値上がりが続いていて、「値引き販売を行っている日系車と同程度の価格水準となっている」と紹介した。

 続けて、日系車と同程度の価格になってしまった中国車を支持する中国人は決して多くはないと伝え、それは日系車の「性価比」が極めて高いためだと指摘。すでに高く評価されている燃費性能はもちろん、故障率の低さや口コミの評価、ブランド認知度などの点で「中国車は日系車に遠く及ばないからだ」と論じた。

 中国人はメンツを重視する傾向にあり、所有する自動車は自分の社会的地位を示すツールと見なされる。記事は「中国車に乗っていたのでは周囲の人から軽視され、メンツが立たないが、日系車ならばメンツが立つ」という点も、日系車が売れる理由だと伝え、日系車と中国車には品質以外にも目に見えない差が存在すると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)