今やテレビといえば液晶画面の薄型が当たり前の時代。分厚いガラスの画面で後ろに大きく飛び出していた重いブラウン管テレビが懐かしい。中国メディア・今日頭条は7日、ブラウン管時代のテレビ画像に革命をもたらしたソニーのトリニトロンテレビが、日本で技術歴史遺産に登録されたことを伝えた。

 記事は、日本の国立自然科学博物館が5日にトリニトロンカラーテレビを重要科学技術史資料(未来遺産)リストに登録することを発表したと紹介。登録されたのはソニーが1990年に発売した36インチのトリニトロンカラーテレビで、同社は68年にトリニトロンカラーテレビの1号機を発売して以降、デジタル放送が出現する前の時代において高画質テレビの先駆け的存在であったと説明した。

 また、同博物館では2008年より遺産選定プロジェクトを実施しており、これまでに240件が遺産認定されたとした。今年新たに認定されたのは、トリニトロンテレビ以外に2002年に開発された二足歩行ロボット「HRP-2プロメテ」、1989年に富士フイルムが発売した第4の感色層を持つフィルム「フジカラー・リアラ」など全部で15件であることを伝えている。

 トリニトロンの「遺産入り」を知った中国のネットユーザーからは「ブラウン管時代、トリニトロンは神だった」、「トリニトロンは1つの時代の象徴。名実ともに入選ものだと思う」、「家にあったソニーのトリニトロンテレビは20年以上使っても壊れなかったが、電気を食うということでお役御免になった」、「日本の優れた家電製品は30年前からたくさん世に出ていたことは否定できない。今でも記憶にしっかり残っている」など、一時代を築いた技術として大いに称えるコメントが多く寄せられた。

 トリニトロンテレビが発売されたころ、テレビのチャンネルは電話のダイヤル同様「回す」のが当たり前だった。それがいつしかボタンに変わり、やがてリモコンが出現して遠隔操作ができるようになった。ザ・ドリフターズが「チャンネル回せば顔なじみ」と歌っていたのはもはや昔の話。技術の進歩は、言葉も変えていくのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)kobby_dagan/123RF)