2011年に発生した衝突事故を受け、中国は高速鉄道の走行速度を引き下げて営業運転を行ってきた。しかし、事故から6年が経過したことで中国側は一部路線で営業速度の引き上げを行う方針だ。

 中国メディアの今日頭条は3日、中国は08年に高速鉄道の運行を始めてからわずか9年で世界一の高速鉄道網を構築した国であると胸を張りつつ、「時速300キロ以上で走行してこそ高速鉄道である」と主張し、速度引き上げに対して歓迎の意を示す記事を掲載した。

 記事は、新幹線について激しい対抗意識を示したうえで「新幹線の時速は300キロ以下であり、平均時速も中国以下」であるとし、中国高速鉄道こそ「本当の意味で時速300キロ以上の高速鉄道だ」と主張。中国人は高速鉄道の存在におごり高ぶるべきではないとしながらも、中国の民族的精神を発揚する存在であることを強調した。

 中国高速鉄道は新幹線をはじめとする高速鉄道の技術を導入して誕生したものだが、もはや新幹線以上の高速鉄道であるとの見方を示し、それは新幹線の走行中の車内ではコインが立たないのに対して中国高速鉄道は安定性が高いため、コインが立ち続けることからも明らかであると主張した。

 記事は中国高速鉄道の速度引き上げを歓迎しているが、日本でも最高速度が時速360キロメートルに達する新幹線の新型車両が2030年をめどに投入される見通しだ。また、現在の新幹線の最高速度は時速320キロであるうえ、速度だけが高速鉄道の評価基準ではなく、何よりも安全性が重要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)