韓国が高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の配備を決定して以降、それまで蜜月と呼ぶに相応しかった中韓関係は急激に冷え込み、今では韓国経済にも深刻な影響を及ぼすまでになった。中国メディアの今日頭条はこうした状況を受け、中国で活動する韓流スターたちに対し、「中国人を尊重しないならば、今すぐ中国から出て行ってくれ」と主張する記事を掲載した。

 中国のネット上では、中国政府が韓国に関するコンテンツや芸能人を締め出す「禁韓令」が発令されているという見方が一般的だ。実際に「韓国製品を買ったり、韓国に行ったりしないように」という呼びかけがネット上でなされていて、賛同する中国人も少なくないようだ。

 一方、中国でも韓流ブームが起きたこともあり、韓流スターは中国でも大きな人気を獲得しているが、記事は「THAAD問題は韓流ファンたちをも怒らせてしまった」と伝えたほか、韓流アイドルたちはこれまでファンを失望させる言動を繰り返してきたとして、その例をいくつか紹介している。たとえば中国好きなことで知られ、人気を集めていた韓国人アイドルが、韓国でテレビ出演した際に「お金が無くなったら、中国に行って稼げば良い」との見解を示し、これを見た中国人ネットユーザーから「自分たちはATMか」と強い不満の声をあげたことを紹介した。

 また別の韓国人アイドルがファンのストーカー被害に遭った時に、中国人ファンに向けてSNS上で「自分の家に来ないで欲しい、とても怖い」とコメントした。しかしこのことが「ストーカーがしたことなのに、中国人ファン全体に対しての拒絶だ」と怒りを引き起こした。さらにこのアイドルが車内から外のファンに向けて煙草を投げ捨てた行為も「中国人に対しての尊重に欠ける行為」としてファンたちの失望を集めてしまったようだ。

 韓国人アイドルたちの行動の心意はわからないが、些細な言動がネット上で瞬時に拡散されるゆえ、中国でも活動する韓国人アイドル達はどこにいても気の抜けない状況になっていることが見て取れる。中韓関係が悪化するまでは、このような記事はあまり見られなかったが、THAAD問題は韓流ブームに対しても冷や水を浴びせたことがわかる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)