中国では建築物の手抜きが社会問題になったことがある。「おから工事」と呼ばれる同問題は解決したわけではなく、材料をごまかしたり、工事の手を抜いたりすることによって強度が不足している建築物は中国全土に存在する。

 上海では2009年、地震も何も発生していないにもかかわらず、建設中の13階建てのマンションが突然「仰向け」に倒れるという事故が発生しているが、これも「おから工事」の一種と考えて良いだろう。しかし、中国にも実は頑丈な建物が存在していたとして、ネット上で注目が集まっている。中国メディアの今日頭条は8月31日、山東省済南市で1990年に建てられたホテルが「頑丈すぎて取り壊せないほど」だと伝えたところ、ネットユーザーたちから多くのコメントが寄せられた。

 報道によれば、頑丈すぎるホテルは地下鉄工事のために取り壊されることが決まり、地下の工事への影響を配慮し、重機をホテル屋上へと運んで最上階から取り壊すことになったという。取り壊し工事は重機4台によって8月7日から始まり、22階建てのホテルは「2カ月もあれば全て取り壊すことができる」と見込まれていた。だが、同ホテルはコンクリート内部に鉄筋が大量に使用されていて非常に頑丈な作りであったため、取り壊しが遅々として進まないという予想外のトラブルが生じてしまったという。

 「おから工事」が常態化している印象すらある中国。「頑丈すぎて取り壊せない」というトラブルは中国人自身も驚きだったようで、「中国全土でおから工事が問題になるなか、ようやく見つかった頑丈な建物が取り壊されるなんて」、「今の世の中、どこを探してもこれほど頑丈な建物はない」、「どこのディベロッパーが建設したんだ?基準どおりに建設するなんて信じられない」といったコメントが数多く寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)