立ち食いは本来食事のマナーに反する行為とみなされることが多いが、なかには堂々と立ち食いができる、いや立ち食いしかできない場所がある。それは、忙しい会社員の味方である立ち食いそば・うどん店だ。中国メディア・今日頭条は8月30日「日本人の生活リズムの速さを感じた」として、東京・銀座にある立ち食いうどん店を紹介する記事を掲載した。

 記事は「銀座は東京でも有名な商業地帯で、世界の著名ブランドのほとんどが集まっている。そして日本で地価が最も高い地域でもあり、1平方メートル3200万円などという場所もある。そんな黄金地帯になんと、とても小ぢんまりとしたうどん店がある。値段が並外れて安いうえに、味も抜群なのだ」とした。

 そして、このうどん店について敷地がわずか十数平方メートルで店員は会計係と調理係のわずか2人、うどん1杯は230円から高くても400円未満、天ぷらなどを加えてもせいぜい600円程度であり、1000円前後することもあるラーメンに比べると安いと紹介。さらに「この店にもう1つ特徴がある。それは、店内にテーブルしかなく、イスがないことだ。客はみんな立って食べなければならない。この立ち食いシステムは、客の回転を良くするためのものなのだ」と説明している。

 記事はそのうえで「東京は生活リズムが非常に速い都市。街行く人の足取りも速く、サラリーマンたちは忙しそうに働く。彼らの空腹問題を経済的に解決する、それが立ち食いセルフうどん店が銀座のような繁華街で生きていける要因になっているのだ」と伝えた。

 昨今ではコンビニで簡単におにぎりなどを買えるようになったが、それでも駅前などにある立ち食いそば・うどん店は、超短時間で空腹を満たさなければいけない時の救世主的存在である。急いで麺を口に放り込みつつ、どんぶりから直接汁を一口すすってため息をつく瞬間はまさに束の間の安らぎ、戦士の休息といった心地である。廉価で味も良い立ち食い麺の文化が、ある側面で日本の経済成長を支えてきたのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)