北朝鮮は29日朝、弾道ミサイルを発射した。これを受けて円が急騰し、4月以来となる一時1ドル108円台となったが、これは日本円がリスクに強いことを示しているという。中国メディアの今日頭条は30日、日本円がリスクに強い理由について分析する記事を掲載した。

 記事によれば、北朝鮮によるミサイル発射で日本が脅威に晒されたのに日本円が買われて急騰するというのは一見矛盾しているようだが、これは日本円が「リスクヘッジに有効」な通貨だからだという。

 記事は、金融危機、福島原発問題、今回の北朝鮮によるミサイル発射という3つの危機と、それぞれの日本円の動きをチャートで表示しているが、確かにいずれも急激な円高が起きている。これはまさに日本円がリスクヘッジとして買われていることを示しているが、ではなぜ日本円はリスクに強いのだろうか。

 その理由として記事は3つ挙げている。1つは「日本には安定した経済と金融システムがあり、安定して通貨を供給できる」こと、「日本は戦後に戦争を放棄したため、衝突のリスクが大きく低下したこと」こと、そして「長期にわたりマイナス金利を実行している」ことだという。

 記事によれば、何かしらの危機的状況が発生すると、大量の資金がリスクの高い商品から、相対的にリスクの低い「日本円」と「金」に流れるという。また、金融機関はリスクを抑えるために外債の回収を始めるが、これによりポジションの手仕舞いを迫られ、日本円を購入して返済に充てるため、市場に流通する日本円は減少して日本円がさらに高くなると指摘した。

 記事は結びに、中国の投資家に対して、日本円は金と同様リスクに強いため、リスクに直面した場合、金を買うだけでなく同時に日本円を買うように勧めた。北朝鮮のミサイル発射により、中国では日本円の強さに改めて注目が集まった形となったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)