中国の街中では、物乞いをしている人たちを見かける。体が不自由で働くことができない人だけでなく、子どもの物乞いがいたり、物乞いを職業としているプロ集団も存在しているようだ。中国メディアの今日頭条は27日、「日本はホームレスの人はいるのに、なぜ物乞いがいないのか」と疑問を投げかけ、日本人はたとえ餓死したとしても物乞いをすることは尊厳が許さないと論じる記事を掲載した。

 記事はまず、日本では物乞いを見かけることはまずないが、質素な服を身に付け、公園や橋の下で生活するホームレスの人を見かけることがあると紹介した。そして、東京や大阪などの都市部には多くのホームレスがいて、そのほとんどが中年男性であることを伝え、中国とは大きく異なることを強調。さらに日本のホームレスのなかには、以前は会社を経営していた社長であった人もいるとし、特殊な事情ゆえにホームレスという道を選んだ人も少なくないと論じた。

 続けて、日本の社会福祉制度を利用すれば生活保護費を受け取ることも可能だが、日本のホームレスの人びとは自身のプライドゆえに公的な援助を受けず、空き缶を集めるなど自分の力で生活していることを紹介した。

 最後に記事は、「なぜ日本に物乞いがいないのか」という問いに対して、「日本人にとって施しを受けることは非常に恥ずかしいことだという感覚がある」ためだと伝えた。これに対して中国のネットユーザーからは、「中国の物乞いは羞恥心のかけらもない。毎月の収入が1万元(約16万円)を越える人もいる」といった声が寄せられていたが、これは事実だ。中国には職業として物乞いをする「プロ集団」がいて、仲間内で情報共有しながら物乞いに対する取り締まりが緩い都市まで遠征することもあるようだ。

 公的な援助を受けられるのに、それを受け入れようとしない日本人の感覚は、おそらく中国人には理解が難しいことだろう。中国人もメンツを気にする国民性だが、日中両国では気にする観点が微妙に異なっていて面白い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)