旧正月をはじめとして、今も旧暦が生活に根付いている中国では、七夕も旧暦で楽しまれる年中行事の一つだ。今年の七夕は8月28日、「七夕情人節(七夕恋人の日)」と呼ばれ、いわば夏のバレンタインデーといったところだ。

 恋人たちの一日ゆえに、この日はホテル予約数もピークを迎えるのだそうだが、中でも若者たちの人気を集めているのは、経済的に利用できる「快捷酒店」(B&Bのようなスタイルのホテル)だ。

 その「快捷酒店」について、確かに安いけれど衛生面はどうなのか、という点に疑問を持った若いネットユーザーの男性が、「まだ見ぬ彼女」といつか訪れる日のことを想像しつつ、友人と共に杭州市内のホテルの衛生状況等を調査した結果を中国版ツイッター微博にて公開し、大きな話題になっている。

 彼らが今回調査したのは以下の7軒のホテル。いずれもチェーン展開しているため、中国国内のほかの都市でもよく見られるホテルだ。


1)漢庭快捷酒店(Hanting Express)
 4時間利用 100元(約1700円)

2)如家快捷酒店(Home Inn)
 4時間利用 80元(約1300円)

3)布丁酒店(Pod Inn)
 5時間利用 60元(約1000円)

4)7天連鎖酒店(7 Days Inn)
 4時間利用 60元(約1000円)

5)假日之星酒店(Holiday Star Hotel)
 4時間利用 100元(約1660円)

6)速8酒店(Super 8 Hotel)
 4時間利用 108元(約1800円)

7)莫泰酒店(Motel168) 
 4時間利用 100元(約1660円)


 チェックしたのは、部屋の広さや匂い、家具の新しさ、窓を閉めた状態で外の騒音がどれほど聞こえるか、トイレとバスルームの設備、シャワーヘッドの水垢、アメニティの充実度、タオルの質、ベッド周りのほこり、シーツ類の清潔さなど、多岐に渡る。

 レポートには多数の写真が添えられており、ボロボロのタオル、黄ばんだ枕カバー、髪の毛、蚊の死骸、毛玉だらけの古いソファーなど、あまり直視したくないような状況が数々報告されている。中国のホテルにはよくあることだが、バスルームのドアや壁がガラス張りかどうかも調査したようだ。

 そして、個人的な意見としながらも、一番よかったのは「7天連鎖酒店」、次点で「假日之星酒店」、設備は美しいが衛生面があと一歩だったとして「莫泰酒店」を上げ、この3軒に及第点を出したほかは、「さようなら」「二度と来ない」「失望した」といった言葉で評価を下した。

 投稿を見たネットユーザーの大半は「気持ち悪い」「行きたくない」と、ショックを隠せないコメントを寄せていたが、中には、「タイムリーないい情報だ」と、詳細な報告に感謝する声もあった。「自分の部屋が一番。早くマイホームを購入するのが王道だ」という意見もあったが、学生をはじめとした若年層にとっては、それはまだ先のこと。こういった情報や口コミを利用しながら、うまくお付き合いをしていくしかなさそうだ。

 調査の対象となったホテルは、今回は休憩利用の価格を掲載しているが、当然宿泊も可能なホテルだ。費用を節約しつつ、中国各地を転々としながら長期滞在したいという逞しい旅行者にとっても、なかなか参考になる情報かもしれない。(イメージ写真提供:123RF)