中国各地で発展したシェア自転車に象徴されるように、モバイル決済システムと連動した「シェアリング経済」の波が中国全体に押し寄せている。中国では今、ありとあらゆるものがシェアビジネスの対象になっているようだ。中国メディア・今日頭条が24日伝えた。

 記事は、ここ数カ月で各地に出現したさまざまなシェアリングサービスを紹介している。最初に挙げたのは、上海の世紀公園にある「シェア三輪車」だ。後部には長いハンドルが付いており、手ぶらで公園にやって来た親子連れが、手軽に三輪車で遊べるというものだが、衛生面や安全性に対する心配の声が出ているという。

 続いては、北京市などに出現した「シェアBMW」。アプリで会員登録して約5万円のデポジットを支払うことでi3やMINIといった車種を借りることができるという。また、江蘇省南京市では市民が自宅マンション下に「シェア洗車場」を設置。本人は「これで並ばずにクルマが洗える」と喜んでいるが、記事は「大量に出る汚水はどう処理するつもりなのか」と疑問を呈した。

 さらに、北京市に出現した4平方メートルの「シェアフィットネスルーム」を紹介。定員1-2人の時間貸しで、ランニングマシーンなどが利用できるようだ。浙江省の大学では「シェアバスケットボール」がお目見え。コートに備え付けられたボックスから30分約25円でボールを借りることができるシステムで、盗難防止用に監視カメラまで付いているとのことである。

 このほか、「シェア洗濯機」、「シェア台所」、「シェア雨傘」、「シェア充電器」といったサービスを紹介している。そして最後に「気まずさのシェア」として、上海市内空き地にうず高く積まれた「シェア自転車」の山の写真を掲載。「シェアリング経済」が発展する中で生じている大きな浪費を、皮肉交じりに伝えている。

 今の中国社会には「何でもかんでもとりあえずシェアだ」といった風潮が起こりつつあるようだ。この風潮は近い将来、きっと見直しの時期がやって来るはず。単なる思い付きで始めた様々なシェアリングが姿を消していき、そこから真の意味でシェアリング経済が発展、成熟していくことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)