観光やレジャーと農業を組み合わせたレクリエーション農業が、農村における新しい産業の形として注目を集めている。間もなく秋になると日本各地ではなしやりんご、ぶどうなど各種「味覚狩り」が盛んになるが、これもその一種と言えるだろう。都市よりも発展が遅れている中国では今、農村振興の1つとしてレクリエーション農業の開発に力を入れている。

 中国メディア・今日頭条は23日、レクリエーション農業の発展にあたって、中国が日本に学ぶべき点について紹介する記事を掲載した。記事は、中国ではこの2年でレクリエーション農業に対する助成が強化されており、今年の初頭にも農村の各種リソースを集めて独自の強みを作り、農業・林業と観光、教育、文化、健康などの産業との深い融合を図るべしとの政策文書が発表された」とした。

 そのうえで、世界的にも進んでいる日本のレクリエーション農業産業が発展した背景には、日本政府が比較的早い段階でこの産業に着目し、大々的に発展を促してきたことに加えて、業界自身の積極的な取り組みがあると説明。そのポイントを紹介している。

 まずは「農業をベースとした産業チェーンの延伸。農業と工業、観光、研究開発、商業、運送、不動産、娯楽、博覧などといった関連産業を一体化させた創造性ある産業総合体づくり」と挙げた。また、積極的に各種イベントを開催して客を呼び込み、知名度をを高めていく取り組みについても言及した。

 さらに農村をブランド化して熱心なファンを獲得すること、生産者と利用客との間でコミュニケーションを十分にとり、互いの信頼関係を築くことも重要なポイントとして挙げた。ブランド化によって知名度が高まれば「農業見学にしろ農作物の販売にしろ、容易になるのだ」としている。

 安全性に対する信頼回復に取り組んでいる中国の食品産業。消費者に安心してもらううえで「どのように作られているのか」を実際に見てもらうことも大きな意味を持つ。農村での農業体験や収穫体験は、都会の人びとに農村の生活を知ってもらう、農家との交流を深めるといったほかに、農作物を安心して食べてもらううえでも大きなメリットがありそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:写真AC)