日本が台湾の統治を終了してから今年で72年。台湾は1895年から1945年まで日本によって統治されていたが、統治を終えてからすでに統治期間の約1.5倍の時間が経過したことになる。中国メディア・今日頭条は21日、現在の台湾にはなおも日本統治時代の面影を見ることができるとする記事を掲載した。

 記事は「日本が降伏してから72年。長い年月が過ぎたが、今もなお日本統治時代に台湾に与えた影響を見ることができる」としたうえで、その1つとして台湾の温泉を挙げて「台湾の温泉はとても有名だが、その起源も日本統治時代にある。中でも有名なのは、陽明山や北投だ」と説明している。陽明山は日本統治時代は「草山」と呼ばれ、「台湾の箱根」との異名をとるほどの人気だったようだ。

 続いて、台北で最も賑やかな街の1つである西門町を紹介。その名は日本統治時代のものを現在もそのまま使っているもので、統治時代に建てられた赤レンガの八角形の建物は今も「紅楼」として存在することを伝えた。紅楼は昨年8月より14カ月にわたる改装工事中であり、現在は紅楼が描かれた防護シートに覆われているとのことである。

 記事はさらに、台北市信義区にある松山文創園についても触れ、日本統治時代にたばこ工場として建設された建物がそのまま利用されており、今ではクリエイティブな作品の展示が行われるアートスペースになっていることを紹介した。

 そして最後に挙げたのが、ハチミツだ。記事は「台湾のハチミツは『北は紅淡、南は竜眼』と言われる。紅淡とはサカキのことで、日本の神社に植えられている木だ。日本統治時代に日本人が現地にサカキを植えたのである。それが長い時間を経て、台湾北部の主要なハチミツの品種になったのだ」と解説している。

 台湾北部の基隆市には、標高208メートルの「紅淡山」と呼ばれる山がある。この山はもともと「双龍山」という名だったようだが、日本統治時代に現地に住み着いた日本人が故郷を思ってサカキを植えたことから現在の名前に変わったとのことだ。台湾を巡る旅は、日本人にとっては歴史に思いを馳せる旅でもある。歴史に縛られすぎれば前に進めないが、歴史を全く知らないことも罪深いのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)paylessimages/123RF)