暑さを吹き飛ばすには辛いものを食べて発汗を促すといいという話をよく聞く。辛くて刺激的な食べ物として多くの日本人が真っ先に思い付くのは、カレーではないだろうか。中国メディア・今日頭条は23日「どうして日本ではカレーが流行するのか」とする記事を掲載した。

 記事は「カレーと聞くとインドを思い出すだろう。しかし、日本にある程度住んでいると、カレーが日本でとても普及していることに気づく。日本式のファストフード店にはカレーライスが用意されているほか、もちろんカレーの専門店もある」と紹介した。

 そのうえで、日本人とカレーとの関わりについて説明。日本のカレーは明治の文明開化期に英国から伝わってきたもので、すでに150年近い歴史を持ち、その間料理人や主婦たちが改良を続けて独自に発展させてきたとしている。

 また「どうして日本人はカレーにこだわり、日本の国民食と言われるほどにまで発展させたのか」と疑問を呈し、その答えとして「外から来たものを自分たちのものに変えてしまう日本人の習性」を挙げた。「敗戦後の日本人は米国文化の薫陶を受け、クリスマスなどの西洋の風習が次々と日本に入ってきたが、これらはことごとく日本のものへと変化していった。そこには、外から来たものを自分のものに変えるために、自分たちに合うものに改良しようという理念がある。カレーもその理念によって『日本のカレー』に変化していったのだ」と論じている。

 記事は最後に「日本のカレーの味はインドに近く、濃い味付けである。中国のカレーの味とはかなり違うのだ」と紹介した。日本のカレーとインドのカレーはまたかなり違う代物で、いわゆる日本の家庭的なカレーは香辛料がかなりマイルドに抑えられている。近年ではインドやバングラデシュのカレー専門店が増え、日本のカレー文化はさらにその幅を広げた感がある。

 2010年代に入って、中国でもカレーの普及を推し進める動きが出ている。仕掛け人になっているのは、日本のカレー専門店や食品メーカーだ。ひと昔前までは「カレーみたいなもの」しかなかった中国でも、本格的なカレーが食べられるようになったのは喜ばしいことだ。(編集担当:今関忠馬)