欧米で行われている権威ある衝突試験では、日本車の安全性能は非常に高い評価を得ている。だが、中国では「日系車はボディに使用されている鋼板が薄いため安全性に劣る」というデマが存在するのは、なぜなのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は15日、多くの中国人は「日系車の鋼板は薄く、衝突したらすぐ壊れてしまう」と口にすると紹介する一方で、「では、なぜ衝突試験で高く評価されているのか」と疑問を呈す記事を掲載し、日系車の安全性が劣っているという論調はデマであることを紹介した。

 記事はまず、日系車に使用されている鋼板は決して薄くはないことを紹介。一部のメディアが2010年に複数の自動車の鋼板の厚さを測定したことを紹介し、同測定の結果、米国車、欧州車、そして日系車の鋼板の厚さに大きな違いはなく、「むしろ一部の中国車に使用されていた鋼板の方がわずかに薄かった」ことを紹介した。

 また、「衝突試験の結果と鋼板の厚さはまったく関係がなく、自動車の構造の強度と設計こそが安全性と大きな関わりがある」ことを紹介。自動車の構造は乗車している人を守るために人間が座る場所の付近は非常に固い材料が用いられるが、自動車の前方と後方は衝突の衝撃を吸収するように設計されていて、こうしたコンセプトは世界で一般的となっていることを紹介した。

 記事は、この2つの理由を紹介し、中国のネット上で言われている「日系車の安全性能が低い」という噂は間違いであることを紹介した。これに対し、中国のネットユーザーからは、「ドイツ車も日本車も安全性能は大差ない。スピードを出し過ぎて事故に遭えば死ぬ。でも、日系車は少しの衝撃でもへこんでしまうので修理が面倒だ」といった声が寄せられていた。

 日系車の安全性が悪いという噂が流れているにもかかわらず、多くの中国人が日系車に乗っていることから、多くの人はそれがデマであることを知っているようだ。それにもかかわらず日系車に対するデマはなくならない。不思議な国としか言いようがない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)