中国ではすっかり市民の足として定着した高速鉄道。しかし高速鉄道の車両内では、中国の鉄道ではありふれた光景である「皆でカップラーメンをすする」様子があまり見られないのだという。中国メディアの今日頭条で、なぜ高速鉄道ではカップラーメンを食べる人が少ないのかについて意見が交わされた。

 その理由については、多くの意見が、「時間」と「お金」の2つに集中した。高速鉄道と長距離列車の主な違いはこの2つにまとめられるからだ。高速鉄道を利用する人の多くは2ー3時間の移動であり、大抵は長くても6ー7時間。家に着くまで我慢するか、降りてから店に入って好きなものをゆっくり食べることができるため、車内で食べる必要がないということのようだ。そのうえ、高速鉄道は長距離列車よりもネット環境が良いため、スマホをいじっていればあっという間に目的地に到着するという意見もあった。

 また、経済面の理由としては、高速鉄道は長距離列車よりも乗車券が高額で、経済的に余裕のある人が乗っていることから、安いカップラーメンよりも、多少高くとも弁当を買うのではないかという意見もあった。しかしこの弁当については、高くてまずいことで知られており、いっそのこと何も食べないで我慢するという人が多い様子だ。

 この2つの理由以外では、気密性が高い高速鉄道の車両でカップラーメンを食べると、「においが充満して気が引ける」、車内では「カップラーメンを売っていないと言われた」、「メンツの問題」などの意見が見られた。どうやら、これまで長距離列車でカップラーメンを食べる光景が良く見られたのは、中国人がカップラーメンを食べるのが好きと言うよりも、他に選択肢がなかっただけのようだ。

 食にこだわる中国人だが、移動中の食に関してはあまり恵まれてはいないようだ。その点日本は、栄養豊かで種類も豊富な駅弁があり、非常に恵まれていると言えよう。逆を返せば、日本のような駅弁を中国で売りだしたら、大人気になるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)