台湾と日本では、その歴史的な関係もあって「同姓同名」の地名が数多く存在する。現在では「同名関係」を相互交流のきっかけにしようとする動きが強まっているようだ。台湾メディア・自由時報電子版は21日、日本と台湾には32の同名駅が存在することを伝えた。

 記事は「日本統治時代に命名された多くの鉄道駅が、今もその名前を残している。日本と台湾双方の観光当局がとてもクールな鉄道路線図を作成した。そこには32の同名駅が記されており、双方の多くの鉄道ファンによる相互訪問を促進しているのだ」としている。

 記事によれば近鉄名古屋線の桃園駅、JR常磐線の富岡駅などがこの例にあたり、いずれの駅名も台湾の桃園市で見つけることができるという。台湾観光協会東京事務所の鄭憶萍所長は「同名鉄道路線表は双方の観光客の交流を促したほか、一定の成果を得た」と語っている。また、鉄道駅以外にも同名の縁で姉妹関係を結ぶケースが多いとのこと。記事は愛媛県松山市と、松山区がある台北市が友好都市関係にあることなどを紹介した。

 台湾鉄路管理局運務処の陳裕謀副処長は「現在の日台観光交流は台湾人が日本を訪れるケースが主体になっている。しかし、台湾の機関区や工場を見学しに来る日本の鉄道ファンもいる。同名駅や日本の鉄道会社と友好関係を結ぶことは、日台友好の一環となるほか、観光赤字の改善にもつながる。新竹駅は東京駅と姉妹駅の関係にあり、職員の相互訪問や交流活動が行われている」と語っている。

 「松山」どうしの交流は行われているようだが、同様に日台双方にある地名の「台東」や「板橋」などでは表立った交流は行われていない模様。今年7月には東京台東区の上野公園で「台湾日本祭り」が開かれた。もしかすると「台東」どうしの盛んな交流はこれからなのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)