暦の上ではすでに夏は過ぎ去り、秋に入っている。収穫の季節である秋にはおいしい食べ物がたくさん出回るが、海の幸で言えばやっぱりサンマは外せない。しかしこのサンマ、漁獲量を巡って日本と中国が争っている状況なのだ。中国メディア・今日頭条は19日「サンマが引き起こした日中紛争」とする記事を掲載した。

 記事は「日本の人口は中国の13分の1なのに、どうしてサンマの漁獲量は中国の5倍なのか」という疑問が出されたのに伴い、日本人が深く愛する秋の味覚のサンマが将来日本人の食卓から遠く離れてしまう可能性があるとした。

 そのうえで、先日行われた日本や中国など8カ国からなる北太平洋漁業委員会(NPFC)の会合において、日本が提案した各国のサンマ漁獲量の割り当て案が他国の反対により決裂したと紹介。その割り当て案は日本の漁獲量が24万2000トンなのに対して中国大陸は4万7000トンと約5分の1に抑えられたものであると説明するとともに、「ひどいではないか。中国が人口大国だということを忘れたのか。全国民が到底食べられない量で、われわれが同意できる訳がないだろう」と評した。

 記事は「もともとわれわれはサンマに対する食欲が大きかったわけではないが、その捕獲量はどんどん増えている。2003年にわが国が太平洋北西部のサンマ漁場開発に成功すると、徐々に中国大陸の市場にもサンマが流通するようになった。市場は十分に活況を呈しており、豊富なサンマ漁獲量は消費者そして漁師にとっていいことだ」と論じている。

 中国人によるサンマの「爆食い」によって2000年以前は20~40万トンだった北太平洋のサンマ漁獲量は14年には62万トンに激増。一方で、日本の漁獲量は減少しており「相対的に価格が上昇し、日本人の心を打ち砕いている。しかも、サンマには代わりになる食材がないのだ」と記事は伝えた。

 中国人は本当にサンマを「爆食い」するようになったのだろうか。中国のネットユーザーからは「サンマは焼くととてもおいしい」というコメントが出ている一方で「正直まずいけれど、そういうことならたくさん食べてやる」、「好きじゃないけど、日本がサンマを捕るなら、われわれも捕る」、「中国人はサンマ食べないよ。1年に何度か日本料理を食べに行くけど、毎回食べる訳じゃない。だって、おいしいと思わないもん」、「抗日のために明日からサンマを食べるぞ」といった意見や感想が並ぶ。

 「まずい、おいしいと思わないのなら食うな!」と一喝したくなる。サンマはそもそもたっぷり脂が乗った、魚の中では高カロリーな食材。「爆食い」しても胃もたれするだけだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)