天然資源が乏しい日本では、様々な発電システム開発に向けた研究が行われている。特に原子力発電の是非を巡る議論が結論を見出せない中、新たなエネルギーを用いた発電の可能性を探る動きが活発だ。中国メディア・今日頭条は21日、日本がこのほど世界で初めて海流を利用した発電に成功したと報じた。

 記事は「日本が先日、鹿児島県の離島付近の海で、フィリピンから北上してくる黒潮海流を用いてタービンを回し発電する実験を実施し、最大で30キロワットの発電量を得た。この試みは世界初の試みであり、2020年までの実用化を目指している」と伝えた。

 また、黒潮での発電を実現したのが、経済産業庁管轄の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と機械大手のIHIが40億円を投じて共同開発した、長さ20メートルの水中浮遊式発電システム「かいりゅう」であり、これを水深20~50メートルの地点に浮遊させ、海流の力によってタービンを回転させ発電する仕組みだと説明している。

 記事は、現時点ではコストが非常に高く、コストを原子力発電や火力発電に近づけて消費者が受け入れられるまで下げるためには、4倍の大きさのタービンを作り、大量に黒潮が通過する海域に浮遊させる必要があると伝えた。また、海流を用いた発電が現地の漁業に与える影響の有無についても観察が必要だとしている。

 黒潮は1年を通じて安定して流れる海流であり、今回の実証実験成功は、日本の電力供給情勢において明るいトピックと言えそうだ。中国のネットユーザーからは「まとまった規模になったら前途は計り知れないな」、「これはいい」といった感想が寄せられた。一方で「30キロワットで何ができるというのか」、「人類は川や海の流れを発電に利用すべきでないと思う。太陽光はいいけど」といった意見も見られた。(編集担当:今関忠馬)