中国では経済成長によって社会のあらゆることが急激に変化しているが、その一方では伝統文化が数多く失われていることを嘆く声も多い。たとえば、北京市では高層ビルが林立する一方で、胡同(フートン)と呼ばれる伝統的な家屋は数を減らし続けている。

 また、中国では伝統衣装を着用する文化はほとんど失われてしまっていて、訪日中国人が日本で着物や浴衣を着て歩く女性に羨望の眼差しを向けることも少なくない。

 中国メディアの今日頭条は16日、大阪を訪れた中国人旅行客の手記を掲載し、「大阪では和服を着て歩く美女をたくさん見かけた」と伝える一方、その女性たちの多くはなんと中国人だったと紹介している。

 大阪は日本第2の都市であるうえ、京都や奈良、神戸などへの移動も便利であり、美食も多く、賑やかな土地柄であるため、団体旅行、個人旅行を問わず、中国人にとって人気のある都市だ。

 この中国人も大阪で様々な美食を楽しんだようだが、街を歩いていると和服を着た女性を数多く見かけたのだという。京都や奈良のみならず、大阪でも和服を着ている女性が多くいたことに驚いた様子だが、それよりも驚きだったというのは和服を着ていた女性たちの多くが中国人で、しかも「日本が大好き」だと語っていたことだったという。

 せっかく訪れた日本で和服を着てみたいと思うのは、観光客の心理としては理解できるものだが、記事には中国人ネットユーザーから「現在の中国は西洋の文化しか存在しないも同然で、だからこそ中国人は日本で東洋文化を味わいたいと考えるのだ」、「中国に継承すべき文化がないのは悲哀としか言いようがない」と言ったコメントが寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)patrykkosmider /123RF)