日本は多くの文化・習慣を中国から学んだが、その多くは日本で大きく変化し、なかには全く違うものになっているものもある。では、日本の「少林寺拳法」は中国武術の一つなのだろうか。中国メディアの騰訊網は「全くの別物」だとする記事を掲載した。

 記事は、「日本の少林寺拳法は中国武術を精神的な源としている」という主張に反論している。筆者によると、中国の抗日映画には頻繁に日本人が中国武術を盗もうとするシーンが出てくるそうだ。しかしそうやって中国武術が海を渡ったとしても、日本に伝わったものはどんなものであれ変化しているのが現状だという。

 もっとも、「少林寺拳法」と中国武術「少林拳」は、全く関係がないわけではない。少林寺拳法の創始者である日本人武術家・宗道臣は、中国河南省にある嵩山少林寺を訪れ、大きな影響を受けているからだ。しかしあくまで中国で中国武術に触れたというだけで門下生になったわけではない。そのうえ少林寺拳法は、中国武術よりも柔道に近いとされている。そのため、この2つは「同じではない」と主張した。

 記事はこの点を裏付けるため、日本の寺院建築も中国の影響を受けてはいるものの別物であると指摘。例えば、奈良県の東大寺は非常に日本らしさが出ているという。日本の寺院建築は間違いなく中国由来ではあるが、もはや「中国のもの」ではなく、完全に「日本のもの」になっているとした。これは中国由来の「ラーメンと餃子」が日本で変化を遂げ全くの別物になったのと同じだと論じた。

 日本の伝統的な文化や習慣の多くが、中国由来で多くの影響を受けたものであることは、どこぞの国と違って日本人なら誰しもが認めるところだ。国が変われば時間とともに変化するのは当然であり、これはまた日本人の創意工夫の能力の高さを示していると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)aks123rf/123RF)