中国メディア・今日頭条は15日、「日系車は最も燃費が良くて長持ちすると言われているのに、どうしてタクシー車両として使われることが少ないのか」とする記事を掲載した。確かに、長安スズキのタクシーが大半を占める重慶市を除いて、日本系の自動車がタクシーとして使われるケースはあまり多くない。そこには一体どんな理由があるのだろうか。

 記事は「日系車は燃費の良さ、長持ち、価格といった面で好評を博している。しかし、評価が良いにもかかわらず自家用車がほとんどで、日系車のタクシーを見ることはとても少ない。タクシーで最も多く見られるのはフォルクスワーゲンのジェッタやサンタナだ。それ以外にフランス・シトロエンや韓国・現代の車も見かける。しかし日系車はあまりにも少ないのだ」とした。

 そのうえで、日系車のタクシーがあまり見られない大きな理由としてコストの問題を挙げ、「タクシー会社はメーカーに、自家用車よりもコストを抑えたオーダーメイド車を作ってもらう。しかし、日系車はすでに徹底的なコストカットを行っており、自家用車よりも低コストなオーダーメイド車を作ることができない。そして、オーダーメイド車から得られる利益もすでにとても少なくなっているため、日系メーカーはタクシー市場に手を出さないのだ」と論じている。

 また、現在は他メーカーの技術が向上し、燃費や維持費においても日系車とあまり大きな差が出なくなったため、タクシー会社の方が日系車以外の車両を選ぶ傾向にあるとも説明した。さらに、日系車を「知っている人が少ない」原因として、各地の地方政府が地元企業の保護政策を展開しており、その企業と合弁している外資メーカーの自動車が、タクシー車両として採用される傾向があることを指摘している。

 全国的に使用される車種がいくつかに絞られている日本のタクシー業界とは異なり、中国では地方によって見かけるタクシー車両に違いがあるのが特徴的だ。その地方でどんなタクシーが走っているかを観察することで、現地の自動車企業の勢力構図が見えてくるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)