日本人にとって弁当は非常に身近な存在だ。学校や職場でも食べることもあれば、遠足や運動会、旅行のようなイベントで弁当を食べることもある。弁当は日本独特の文化として世界に認知されており、英語でも「bento」で通じるようになっている。中国メディアの知道はこのほど、「日本の弁当と中国の弁当を同じものと認識してはならない」と伝え、中国の弁当との違いを論じる記事を掲載した。

 多くの中国人は日本のアニメや映画などを通して「日本の弁当」を目にしたことがあるようだが、記事は、「日本の弁当は中国のものとはまったくの別物」だと指摘。記事曰く、「中華料理がこだわるのは色、香り、味」だが、和食は「色、形、味」にこだわると主張。確かに中華料理は熱々を食べるのが一番美味しく香りが立っているが、冷めたら脂っこさが気になってしまううえ、あまり盛り付けなどを重視することはない。

 しかし記事は、日本人は冷たいものを食べることを厭わないうえ、料理の形にもこだわるため、こうしたこだわりが弁当にも反映されていると指摘。弁当でも盛り付けや見た目を重視し、蓋を開けた時の見た目も重要な要素として捉えているのだと論じた。

 持ち運べる形で容器に詰めた食べ物を弁当と定義するならば、中国にも弁当は存在する。中国の弁当は「盒飯」と呼ばれ、料理を簡易容器にただ詰めただけのものを指すのが一般的だ。ゆえにご飯とおかずが詰められているだけの簡素なものであり、日本のように彩りが考慮されたり、おかずの形が崩れたり、味が混ざったりすることを避けるように詰められることはほとんどない。

 弁当文化があまり根付いていない中国では、弁当を持参するのではなく、食材を持ってきて職場で簡単に調理して食べる人がいるほか、最近はスマホから手軽に出前を頼めるサービスも普及している。中国では日本のキャラ弁やメッセージ弁当のように「弁当に凝る」のではなく、お昼の食事においても、おいしさや利便性を追求する方向性が人気を集めていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)