中国は世界で最も人口の多い国だ。最近では都市部に人口が集中していく傾向に加え、多くの人が自動車に乗るようになっているゆえ、都市部では毎日のように深刻な渋滞が発生している。

 日本も自動車の数は少なくないが、中国ほど深刻な渋滞はほとんど発生しない。中国メディアの網易は12日、「自動車が多く、道も狭い日本ではなぜ渋滞が非常に少ないのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本の交通事情について紹介している。

 東京都の面積は2188平方キロメートルにとどまり、北京市の1万6810平方キロメートルより圧倒的に小さい。だが、東京都には900万人を超える人が住んでいて、2150万人の北京市に比べると人口密度では東京のほうが圧倒的に高いことがわかる。さらに、日本と中国では人口1000人あたりの自動車保有台数でも日本が圧倒的に多いが、これについて「東京は北京に比べて道路の幅も狭く、車も多い。道理から言えば、東京は北京よりもひどい渋滞が発生しても何らおかしくない」としながらも、実際は東京では中国のような深刻な渋滞はほとんど起きないとした。

 では、なぜ日本の道路では渋滞が少ないのだろうか。記事は、「日本人は一般的に交通規則を守る」と紹介し、日本人は「自発的に道を譲る」ことや、「道路を逆走する人はいない」ことを紹介した。確かに、中国では我先に行こうと強引に割り込んだ結果、渋滞が発生したり、車線と車線の間を走行したり、車線変更をひっきりなしにしている自動車を良く見かける。

 次に記事は、「交通事故が少ない」ことも日本で渋滞が起きな理由だと指摘。日本では幼少のころから交通安全の教育がなされていて、安全に対する意識が高い」ことを紹介している。中国では、交通事故が起きた際、道路の真ん中でぶつかった状態で停車して警察や保険会社の人を待っているゆえに渋滞が発生しているのをよく見る。

 ほかにも記事は、「自動車の駐車スペースが完備されている」、「公共の交通機関が非常に便利である」ことなどを紹介している。駐車スペースについて、中国の大都市ではだいぶ整備されつつあるが、中都市以下の場所ではまだまだ整備が追いついていない。ゆえに多くの自動車が路上や歩道に駐車してある。

 最後に記事は、「中国で起きている渋滞を解消するには解決しなければならない問題がたくさんあるが、個人で出来ることから行うべきで、まずは交通ルールを守ることからはじめよう」と読者に訴えかけた。中国のすべての人が交通ルールを守れるようになるには非常に時間が掛かりそうだが、がんばってもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)