中国では果物の価格が非常に安く、消費者は気軽に果物を購入して食べることができる。だが、その味は日本で生産されている果物に比べて決して美味しいものではなく、価格相応の味だ。

 中国の高級スーパーでは日本から輸入された果物が販売されていることがあるが、その価格は中国産の果物に比べて圧倒的に高額だ。中国の一般消費者にとってはなかなか手が出ない価格だが、多くの消費者は日本の果物が非常に美味しいことを知っている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「たかが果物ですら、日本人は徹底的に取り組んでいる」と伝え、決して手を抜かない栽培によって日本の果物は美味しくなるのだと伝えている。

 記事は、青森県などで栽培されているリンゴを例に、収穫に至るまでの年間の作業を紹介している。肥料を撒く時期、害虫被害を防ぐための農薬を撒く時期と撒いてはならない時期などが細かく決められていて、すべては消費者に安全で美味しいリンゴを提供することを前提に、収穫直前には農薬を撒かないことが決められていると紹介した。

 また、リンゴが美しく育つよう、果実1つ1つに袋をかけ、一定期間が経過したら今度は袋をすべて外し、1つ1つに日光が当たるよう調整していくことを紹介。リンゴは光が当たらないと赤くならないため、赤く、美しく、美味しいリンゴを生産するために、中国では到底考えられないほどの手間をかけていることを指摘した。

 中国の農業は手間をかけて美味しいものを作るという考え方よりも、質より量を優先する考え方の方が一般的と言える。農薬や肥料を大量に使用し、できるだけ生産量を上げようとするのが中国の農業のやり方だが、残留農薬が問題となっており、消費者は野菜や果物は専用の洗剤で洗ってから食べている。中国でも農薬に頼らず、質を重視する栽培ができれば、日本の果物のように美味しいものが作れるようになるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)