他人を指さすのはしばしば失礼な行為として忌み嫌われるが、安全を確認する際の指さしは、大いに奨励されるどころか義務付けられる場合もある。中国メディア・今日頭条は9日、日本の鉄道における指さし確認の徹底ぶりを紹介する記事を掲載した。

 記事は、初めて日本の鉄道を利用したときのことを紹介。「ホームに降りて電車がゆっくりと動き出すと、運転室にいる運転手が厳しい表情で自分に向けて指さししてきた。何かいけないことでもしたのかとビクビクし、電車がいなくなるまでひどく緊張した」としている。

 また「その後も、電車に乗って運転室をのぞき込むたびに、運転手が突然手を挙げて人差し指を前方に向けつつ何かを叫ぶ光景を見た。数分おきに指をさしながら大声で何かを言う光景は、まるで術を繰り出そうとする中国の仙人のようだ」と説明した。

 そのうえで「後になってようやく、それが指さし確認の合図であり、安全な運行を確保するものであることを知った。これは日本で盛んに行われるようになったもので、目、手、口、心を使うことで精神を集中させるのにも役立つのだ。鉄道だけではなく製造業や建築業などでもミスを減らす方法として広く用いられている」と伝えた。

 さらに「この合図は世界各国の鉄道で採用されているが、やはり日本の鉄道が最も徹底して実施しているとのこと。意味が分からない人にとっては不思議な、ちょっと可笑しい動作だが、その意味を知れば、長きにわたり積み重ねられてきたプロフェッショナルな精神に感服させられるのである」としている。日々の暮らしの安全は、プロフェッショナルによる数えきれないほどの細かい指さし確認によって成り立っているのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)coward_lion/123RF)