中国・四川省で8日、マグニチュード7.0の大地震が発生した。気になる被害状況だが、死傷者や多くの家屋の倒壊が報告されており、救出活動が今も続けられている。地震による被害の多くは一般に建物の倒壊によるものと言われているが、日本は例外と言えるだろう。中国メディアの今日頭条は9日、「日本は地震が多いのに、なぜ家屋が倒壊しないのか」と題する記事を掲載、「我々も学ぶべきだ」と訴えた。

 記事は、日本は地震が多いため耐震性が重視され、建築方法が中国と大きく異なると紹介。時間、労力、無駄を省いて環境保護も重視しており、日本の建築方法を見たら感嘆せざるを得ないと称賛している。

 では日本と中国の建築方法はどのような点が違うのだろうか。記事は、ある木材住宅ができるまでの過程を多くの写真を掲載し、レンガ造りの中国の家屋とは大きく異なると紹介している。まずは「基礎」だが、設計どおりかどうか確認しながら根切り工事をして砕石を敷き詰め、ランマーなどで基礎全体を転圧したら湿気防止の防水シートを丁寧に敷き、捨てコンクリート、鉄筋を組む、再びコンクリートを流す、という順に作業が進んでいる様子が分かる。記事は、底板一面が鉄筋コンクリートになっているこのベタ基礎を、「日本人は非常に重視している」と紹介した。

 記事はさらに、耐震性をより高めるため、日本人は材料として軽くて強度の強い木材を好んで利用していること、室内も耐震性を高めることを意識した設計で、強度を考えて箱型の家が多いことなどを紹介した。2011年に東日本を襲った大震災でも、津波で流された家屋は、ばらばらにならずに建物ごと流されていたことを引き合いに出し、日本の家屋はそこまで強固なのだと力説した。

 日本では、耐震性を確保するために何度も法律が見直され、世界的にも非常に厳しい基準となっている。同じ基準を中国に求めるのは難しいとはいえ、せめて問題となった「おから工事」を無くすだけでも、中国では多くの人命が助かるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)