台湾メディア・聯合新聞網は13日、バングラデシュが中国に代わる新たな世界の工場からさらに進化を遂げつつあるとする記事を掲載した。

 記事は「バングラデシュは低廉な賃金と潤沢な若い労働力によって外国企業や世界の大手工場を引き寄せ、紡績、既製品衣料、製靴、家具など旧来の産業の多くが現地に生産拠点に選んできた。しかし、近年では同国内の経済のモデルチェンジ、労働者や産業のレベル上昇に伴い、電子製造や通信、環境保護といった新興産業も続々とバングラデシュに拠点を構えるようになり、世界の代理工場から産業の多元化へと発展しつつある」と伝えた。

 そのうえで、同国の輸出額の8割を占めるという紡織・既成品衣料産業は400万人を超える労働者を抱え、全国に数百社の紡織・染め物企業が存在すると紹介。原料は現地の供給だけでは需要を満たしきれず、中国大陸やインドから輸入する状況にあるとした。

 また「同国の自動車市場は基本的に日系市場である」とするとともに、日本から大量の中古車を輸入していると説明。また、道路などのインフラが不十分であるためにブレーキパッド、ブレーキケーブル、スパークプラグ、エンジンベルト、エアフィルターや伝動システムなど消耗品を始めとする自動車部品の需要が旺盛であると紹介した。

 記事はさらに、国際電気通信連合(ITU)の最新統計で、同国の携帯電話使用者が2010年の6800万人から15年には1億3000万人まで増加し、インターネット利用者数も3.7%から14.4%まで増加したことを挙げ、通信市場の成長力も顕著であることを伝えている。

 長年世界の工場と称されてきた中国が経済のモデルチェンジに取り組んでおり、その称号はタイやベトナム、そしてバングラデシュへと移っていった。これらの国もやがて経済成長や技術の蓄積、人件費の上昇に伴ってその座を別の国に明け渡すことだろう。「世界の工場」はあくまで経済発展を遂げる中で経験するプロセスに過ぎず、1つの国に対して永遠に当てはめることのできる称号ではないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)