熱狂的な「爆買い」ブームが終わり、中国人観光客の日本観光のスタイルに変化が生じている。行程がプリセットされたツアー旅行の利用者が減る一方、自分でスケジュールを決める個人旅行の人気が高まっている。そんな影響もあるのか、東京では観光バスツアーを利用する中国人観光客が減少傾向にあるという。中国メディア・今日頭条が11日、伝えた。

 記事は、東京タワーや銀座、レインボーブリッジ、六本木、浅草、皇居など東京の名所を巡る観光バスの利用者が、昨年7月1日から今年6月30日の間で93万4306人と前年の同じ時期より9.6%増えたと紹介。その一方で、外国人観光客の利用者は5.6%減り、特に中国人観光客は30%近くの大きな減少になったことを伝えた。そして観光バス会社の責任者が「中国人観光客の東京に対する興味が低下しつつあることの表れ」と分析しているとした。

 そのうえで、ある中国人観光客が「住んでいる上海の景観と東京の景観に大きな差はない。日本らしい観光スポットに行きたい。おもしろそうな地方都市がたくさんPRされているので、そういったところに行ってみたい。観光バスはすでに、個性を求める今の観光ニーズに合わなくなっていると語ったことを伝えている。

 また、別の観光客も「観光バスは確かにいい選択の1つではあるが、スケジュールの中で東京観光の時間は限られている。3時間も観光バスに乗っているのはちょっと非現実的。だから、基本的に観光バスは利用しない」としたことを紹介した。

 決められたコースを巡るだけの観光では、すでに中国人観光客のニーズを満たせなくなり始めていることが伺える。彼らが求めているのは、行程を決めてもらうことではなく、自分たちでコースやプランを立てるうえでのヒントなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)antikainen/123RF)