詰め込み式の教育の改革と、サッカーをはじめとする青少年スポーツの振興が叫ばれている現代の中国。そんな中、子どもたちにサッカーボールを購入させる学校が一部にあるという。中国の教育にもサッカーが浸透しつつある・・・と思いきや、どうやらサッカーとはあまり関係のない「サッカー体操」をさせるためのようだ。

 中国メディア・今日頭条は先日「外国メディアが理解できない、中国の子どものサッカートレーニング ボールは蹴るためのもので、抱えてダンスするためのものではない」とする記事を掲載した。

 記事は、先日エクアドルのメディアが「中国の子どもたちは高温のなかでサッカー体操を練習している。十数億人の人口がいながらサッカーのレベルが低い理由は、サッカーボールを蹴るために用いるのではなく、抱いて体操するために用いているからだ」と報じたと紹介。実際にこの「サッカー体操」について調べたところ、中国のある小学校で開発されたもので「青少年の身体の健全な発展と、学校におけるサッカーの普及を促す」目的があることがわかったとした。

 その一方で「体操の内容を見てみると、本当のサッカーに果たしてどれだけ触れることができるのかというレベル」と評するとともに、中国のネット上でも「サッカー体操はそもそも子どものサッカーレベル向上に大きな影響を与えない。体にいいことは間違いないが、青少年層におけるサッカーの発展への貢献は少ない」との意見が出ていることを伝えた。

 記事は「中国サッカーのレベルを高めるには、青少年サッカーを重視する必要がある。しかし、子どもたちにちゃんとしたサッカーに触れさせるべきであり、サッカーボールを持って体操をさせても仕方がない。当局には、サッカー体操ではなく、サッカーをより多くの子どもたちに愛してもらうよう取り組んで欲しい」としている。

 実際にネット上の「サッカー体操」を見てみると、確かにサッカーボールを持って軽快な音楽に合わせて体を前後左右に動かしているだけだ。これならボールと友だちでいられるし、怖くないかもしれないが、永遠にサッカーができるようにはなりそうもない。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「外国メディアから見たら、これは北朝鮮と同じように思えるかも」との意見も。確かに、北朝鮮の「少年律動体操」を連想させるものがあるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)