ある場所を旅行するのと、その場所で生活するでは、感じられることが大きく異なる。旅してよかった場所が住みやすいとは限らないし、長く住んでみると短期の旅行では気づかない良さが見えてくることもある。中国メディア・今日頭条は6日「子どもを旅行に連れてくるなら、私はやっぱり日本を選ぶ」とする記事を掲載した。

 記事は「日本に長らく住んでいると、得難いほどのモラルによって生み出される環境の魅力を感じる」としたうえで、日本での生活で感じられる人びとの温かさ、治安の良さや、旅行にやって来た中国人の知り合いが日本人の親切さに驚いたというエピソードの数々を紹介した。

 その内容は、買い物帰りに荷物をたくさん引っ掛けたベビーカーを押していたところ「手伝いましょうか」と声を掛けてくれる人がいた、電車の中でカメラを落としたが、ほどなくして持ち主の手元に戻って来た、レストランで子どもが食器を割ってしまった時に、賠償を請求されないばかりか店員に謝られたといったものだ。

 これらのエピソードを紹介したうえで記事は「日本が嫌いだった友人が日本にやって来て、日本人が中国人にこれほどフレンドリーだとは思わなかったと驚いた。実際は中国人に対してだけではなく、どの国からの観光客に対しても同じなのだ」としている。

 そして「日本には確かに多くの問題がある。職場の残業や学校でのいじめもそう。日本の製品にも産地の偽装はあるし、政治家の右傾化が深刻だ。日本の国際化は真のインターナショナルからは程遠く、精神的な病を抱える人も少なくない。しかし、旅行という観点から見れば、日本は絶対に見る価値のある文明社会であると責任を持って言える。日本が好きだろうと嫌いだろうと、認めざるを得ないのは、日本の文明の発展ぶりは確かに非常に高いということだ」と論じた。

 子連れの旅行は何かと大変だ。どんなに聞き分けのいい子でも騒ぐときはあるし、駄々をこねることもある。急な「トイレ行きたい」も覚悟しなければならない。周囲に迷惑をかけたり、助けを求めたりすることが自然と多くなるが、それだけに現地人の観光客に対する態度がよりはっきりと出る。「子連れ旅行なら日本を選ぶ」というのは、非常に大きな賛辞と言えるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)